夏祭りや花火大会のあと、浴衣を脱いでそのままにしてしまった…なんて経験、ありませんか?
せっかくお気に入りの浴衣も、たたみ方ひとつで来年の着心地が大きく変わります。
間違った保管をするとシワや型崩れの原因になるだけでなく、最悪の場合はカビや黄ばみが出てしまうことも。
でも大丈夫です。正しいたたみ方さえ覚えれば、慣れれば5分もあれば完了します。
この記事では、はじめての方でもすぐ実践できるよう、手順を一つひとつ丁寧に解説します。
来年の夏も大好きな浴衣を気持ちよく着るために、ぜひ今年からの習慣にしてみてください。
たたむ前の準備|この一手間が浴衣を長持ちさせる
浴衣をきれいにたたむためには、事前のひと手間が仕上がりを左右します。
▶脱いだ浴衣は、すぐにたたまないのが鉄則

まずは風通しのよい場所でハンガーにかけて、1〜2時間ほど湿気を飛ばしましょう。こうすることで、シワが自然に伸びるだけでなく、汗やニオイも取れやすくなります。特に夏場は汗をたっぷりかくため、この工程を省くとカビや黄ばみの原因になることも。
1〜2回の着用で汚れが少ない場合は、和装用ハンガーに掛けて陰干しするだけでOKです。肩のラインを整えてから干しましょう。
▶汗が気になる部分は部分洗いでケア
浴衣は襟・両わき・ウエストまわりに汗が残りやすい箇所です。
乾いていても、そのままにしておくとニオイや変色の原因になることがあります。

▶全体的に汚れている場合は洗濯を
汗や汚れが全体に広がっている場合は、洗ってからたたむのが理想です。

▶しわを手アイロンで整える

湿気を飛ばしたあとは、しわを丁寧に伸ばしてからたたむのがポイントです。手のひらでやさしく撫でるように伸ばす「手アイロン」を活用しましょう。体温が残っているうちに整えると、自然と形が戻りやすくなります。
写真で解説!浴衣のたたみ方の手順
浴衣のたたみ方は、着物と同じ「本だたみ」が基本です。
一度覚えてしまえば毎年迷わずできるので、この機会にマスターしてしまいましょう。
作業前に、広めのスペース(畳1枚分程度)を確保しておくとシワができにくく、きれいに仕上がります。

STEP.1 浴衣を広げて下前を折る

浴衣を左図のように広げ
衽線(点線)の縫い目で下前部分を
折り下げます。
STEP.2 STEP.2-1 衿を内側に折る

肩衿廻りを平に広げて(STEP.2)
衿を内側に折り返します。(STEP.2-1)

STEP.3 上前を下前に重ねる


折り返した下前の衽の上に上前の衽を重ね、衿も揃えて重ねます。衿先、褄先をきちんと重ね合わせます。
(同じ色の☆印を合わせるように)
STEP.4 背縫いで折って脇線を揃える

背縫いで折り、
上前身頃の脇線と下前身頃の脇線を
揃えて重ねます
STEP.5 上側の袖を折り返す

上側の袖を袖付けから折り返して、
身頃の上に重ねます。
(☆印を合わせるように)
STEP.6 身頃を二つ折りにする

身頃を二つに折ります。
注意点:
- 衿先を折り込まないよう気をつける
- 三つ折りにする場合は袖を折らないよう注意
STEP.7 上下を裏返す

形を崩さないよう注意しながら、上下をそっと裏返します。(☆の部分をしっかりと持つ)
STEP.8 もう一方の袖を折り返す

もう一方の袖も折り返します。
完成!仕上げのひと手間

たたみ終えたら、上から軽く手で押さえて空気を抜きます。これできれいに収まります。
たとう紙に入れるときは、衿を左にして納めましょう。
浴衣をきれいに保つための保管のコツ
丁寧にたたんだあとは、正しく保管することで浴衣を長く美しく使えます。
湿気・シワ・虫食いの3点に気をつけましょう。
✿通気性のよい素材で包む
ビニール袋はNG。たとう紙や不織布袋に包むことで、空気を通しながらホコリや湿気から守れます。たとう紙は100円ショップでも購入できるので手軽に用意できます。
✿乾燥剤で湿気対策
収納ケースには衣類用の乾燥剤を一緒に入れておきましょう。クローゼットや押し入れなど湿気がこもりやすい場所では、こまめな交換も大切です。
✿年に一度は虫干しを
着る機会が少なかった年でも、年に一度は風通しのよい日陰で広げて「虫干し」するのがおすすめです。湿気やニオイを飛ばすことで、生地が長持ちします。
まとめ|たたみ方を覚えて、浴衣を長く愛用しよう
浴衣のたたみ方、思ったより難しくなかったのではないでしょうか。
ポイントをまとめると:
- 脱いだらすぐたたまず、まずハンガーで湿気を飛ばす
- 汗が残りやすい部分は部分洗いでケア
- 本だたみの手順に沿って、丁寧に折り重ねる
- たとう紙と乾燥剤でしっかり保管
この4ステップを習慣にするだけで、来年の夏も大好きな浴衣を気持ちよく着ることができます。
お気に入りの一着を長く美しく愛用するために、ぜひ今年から実践してみてくださいね

