【保存版】浴衣の保管方法|長持ちさせるポイント

浴衣

夏祭りや花火大会で活躍した浴衣は、シーズンが終わった後の保管方法によって、

翌年の状態が大きく変わります。

正しく手入れをしてしまわないと、

黄ばみやカビ、虫食いの原因となり、大切な一枚を傷めてしまうことも。

この記事では、浴衣を長持ちさせるための基本的な保管方法と注意点をわかりやすく解説します。

初心者の方でも安心して実践できる、簡単で確実なポイントをまとめました。

🔶浴衣を正しく保管する重要性

浴衣は汗や皮脂だけでなく、見えないホコリや化粧品の成分も繊維に残っています。

これをそのまま収納すると、翌年には黄ばみや変色が現れることがあります。

また、湿気がこもる環境ではカビの発生や虫害も起こりやすく、

最悪の場合は着られなくなってしまうことも。

こうしたトラブルを防ぐためには、正しい手入れと保管が欠かせません。

NGな保管の例

  • 汗や汚れを落とさず、そのまま収納する
  • 湿気の多い場所に直置きする
  • ビニール袋やプラスチック袋に入れたまま保管する
  • 防虫剤を直接浴衣に触れさせる

🔶浴衣をしまう前の準備

正しい保管の第一歩は、しまう前の下準備です。

浴衣は一度でも着用すれば汗や皮脂を含んでおり、そのままでは黄ばみやシミの原因になります。

必ず洗濯やクリーニングで汚れを落とし、しっかり乾燥させることが大切です。

アイロンでシワを整えると、翌年取り出したときに着やすくなります。


ハンガーにかけて陰干し

浴衣を脱いだら、まずはハンガーにかけて陰干しします。

直射日光を避け、風通しの良い場所に干すことで湿気を飛ばし、シワを整えます。

裾が床につく場合は下にタオルを敷くか、扉の上に掛けると便利です。

帯や腰紐などの小物も同様に陰干しし、肌着は下着と同じく毎回洗濯しましょう。

汚れのチェック

陰干ししたら、全体に汚れやシミがないか確認します。

水溶性の汚れは水洗い、油性汚れは少量の洗剤でやさしく部分洗いをします。

裾の泥は乾かしてから払って水拭き、ほこりはブラシで落としましょう。

汗が多い部分は霧吹きや濡れタオルで湿らせてから干すと効果的です。

絹紅梅など高級な浴衣は固く絞った濡れタオルで丁寧にケアします。

履物も濡れタオルで拭いておくと清潔に長持ちします。

💡補足:ブラシの選び方
洋服ブラシは馬毛など柔らかい天然毛タイプがおすすめです。着物専用ブラシがなくても、市販の洋服ブラシで十分代用できます。

自宅での浴衣の洗い方(おうちで洗える浴衣の場合)

木綿など、自宅で洗える浴衣であれば次の手順で丸洗いが可能です。

絹紅梅や高級生地や縮まど心配な場合は専門のクリーニング店に任せましょう。

手順

【手洗いの場合】

  1. 袖を軽く畳み、洗濯ネットに入れる
  2. たらいにを張り、おしゃれ着用洗剤を溶かす
  3. 浴衣を入れて、やさしく押し洗い(もみ洗いはNG)
  4. 2回以上すすぎ、脱水は短めに。強く絞らず水気を切る
  5. 大きなタオルに浴衣を広げて水分を吸わせる
  6. 干す前に手のひらでシワをなで伸ばす(=手アイロン)
  7. 和装ハンガーにかけて形を整え、陰干し

【洗濯機の場合】

  1. ブラッシングでほこりを払い、袖を軽く畳んでネットに入れる
  2. 衿もとなど汚れが気になる部分には、あらかじめ洗剤をつける
  3. 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤など)を使用し、「ドライコース」または「手洗いコース」で短時間洗う
  4. 脱水は短めにして取り出し、大きなタオルで水気を吸わせる
  5. 干す前に手アイロンでシワを整え、陰干しする

💡ポイント

  • 必ず「水」で洗う(ぬるま湯は色落ち・色移りの原因)
  • 干すときは軽くシワを伸ばしておけば、翌年のアイロンが楽に
  • 絞りの浴衣はアイロンを避け、手アイロンだけで仕上げる

🔶浴衣の保管方法

シーズンが終わった浴衣は、正しく保管することで翌年も美しい状態で着られます。

特に浴衣にとって最大の敵は湿気です。

湿気がこもると、黄ばみやカビ、虫食いの原因になるため、

収納場所や湿気対策を意識して片付けましょう。

基本の保管手順

  • 浴衣は本畳みで畳み、**たとう紙(和紙製の着物用包み紙)**に包んで収納
  • クリーニングから戻った浴衣も、ビニール袋から出してたとう紙に包み直す
  • 防虫剤は直接浴衣に触れさせず、ケースやタンスの隅に置く

浴衣の保管に役立つ収納グッズ

  1. 桐のタンス
    通気性と調湿性に優れ、虫よけ効果もある定番アイテム。高価ですが一生モノの収納として安心です。
  2. 不織布の衣装袋
    軽くて扱いやすく、湿気がこもりにくいのが特徴。クローゼットでも手軽に使えます。
  3. たとう紙(和紙製)
    湿気を吸い取り、シワやカビを防ぐ和服専用の紙。通販でも手頃に入手でき、コスパも良好です。
  4. 天然素材の防虫剤
    ヒノキチップやクスノキ、防虫香など自然素材の防虫剤なら安心。香りも心地よく、浴衣を守ってくれます。

スペースがない場合の工夫

保管場所が確保できないときは、トランクサービスを活用するのも便利です。

例えばサマリーポケットの「着物ボックス」など、和服専用サービスも登場しています。

🔶浴衣の保管Q&A

**Q1. クリーニングには出した方がいいの?**

A: 木綿の浴衣は自宅で洗えますが、絹紅梅や絞りなどデリケートな素材は専門のクリーニングがおすすめです。汚れが強い場合や不安があるときも、無理をせずプロに任せましょう。


**Q2. 木綿の浴衣はたとう紙が必要?新聞紙で代用できる?**

A: 綿の浴衣は洋服と同じように保管しても大丈夫ですが、新聞紙はインク移りや湿気が心配です。本畳みにしてたとう紙に包むのが理想ですが、なければ不織布の衣装袋などでも代用可能です。直射日光や蛍光灯による色あせを防ぐことも大切です。


**Q3. たとう紙がないときはどうする?**

A: 和紙製のたとう紙が理想ですが、手元になければ通気性のある薄紙や布で代用できます。ビニール袋やプラスチック袋は湿気がこもるため避けましょう。


**Q4. 桐タンスがない場合はどうすればいい?**

A: 桐タンスがなくても、普通のタンスやプラスチックケースで問題ありません。ダンボールは湿気を吸いやすいため避けましょう。プラケースを使う場合は除湿剤を一緒に入れると安心です。年に一度は取り出して陰干しして風を通すと、良い状態を保てます。


**Q5. 防虫剤は何を使えばいい?**

A: 一般的な防虫剤でも使えますが、香りや成分が気になる方はヒノキやクスノキ、防虫香などの天然素材がおすすめです。直接浴衣に触れさせず、収納ケースの隅に置きましょう。


🔶まとめ

浴衣はシーズン後の保管方法で、翌年の状態が大きく変わります。

しまう前には必ず洗濯や陰干しをして湿気を取り除き、

本畳みにしてたとう紙や不織布袋に包んで収納しましょう。

湿気が最大の敵なので、除湿剤を活用し、直射日光や高温多湿を避けることが大切です。

桐タンスがなくても工夫次第で十分に対応できます。

正しい保管で、大切な浴衣を長く美しく楽しんでください。

正しい保管の手順

  1. 洗濯や陰干しで汚れと湿気を取り除く
  2. 本畳みにして、たとう紙や不織布袋に包む
  3. 桐タンスや収納ケースに入れ、除湿剤を併用する
  4. 年に一度は取り出して風を通す

NGな保管方法

  • ビニール袋やプラスチック袋に入れたまま収納する
  • 湿気の多い押し入れに直置きする
  • 防虫剤を浴衣に直接触れさせる
  • ダンボールでの長期保管
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